簡単にアレンジできる柿の食べ方11選をご紹介します。料理が苦手な方でも手軽に試せるものばかりです。渋抜きの方法と柿を甘くする方法も解説しています。
柿の食べ方11選!渋抜きと甘くする方法も解説
柿をたくさん貰ったけれど、皮を剥いてそのまま食べるのは飽きてきた、という方も多いのではないでしょうか。
今回は、意外な食べ方も含めた柿のおすすめの食べ方11選をご紹介します。
いつもの料理に追加するだけや、簡単につくれるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
簡単な渋抜き方法と、柿を甘くする方法もあわせて解説します。
柿の食べ方〔簡単編〕
柿をアレンジして食べたいけれど料理は苦手、といった方にもおすすめな、簡単にできるアレンジ方法を3つご紹介します。
生ハム・スモークサーモン
生ハムメロンのように、柿に生ハムを巻いて食べる方法です。
生ハムの代わりにスモークサーモンを使っても美味しくいただけます。
皮を剥いた柿に生ハムを巻きつけたり、スモークサーモンの上にのせたりするだけなので、簡単なひと手間でつくれます。
見た目がおしゃれなだけでなく、柿の甘みと生ハムやスモークサーモンの塩味がとても良く合います。
生ハムを使う場合は、オリーブオイルをかけたり、カマンベールチーズやパセリをトッピングしたりするのもおすすめです。
スモークサーモンの場合は、マヨネーズをかけたり塩コショウをふったりしても良いでしょう。
ヨーグルト
柿をそのまま食べるのに飽きてきたら、ヨーグルトに入れて食べるのもおすすめです。
リンゴなどの果物が入ったヨーグルトはよくありますが、同じようなイメージです。
柿を小さめに切って、ヨーグルトにトッピングするだけなので、時間をかけることなく簡単につくれます。
市販のヨーグルトで柿の入ったものはあまり見かけませんし、何よりフレッシュな触感が楽しめます。
朝ごはんとしてだけでなく、おしゃれなデザートとして、おもてなしの一品にも最適です。
他の果物を一緒に入れると、さらに色鮮やかになるほか、切る大きさによってそれぞれ違った触感が楽しめます。
サラダ
柿のサラダは、あまり馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんが、産地では定番のメニューです。
短冊切りにして軽く塩もみをした大根と、同じく短冊切りにした柿を混ぜて、マヨネーズをかけるだけで完成です。
柿とマヨネーズは意外な組み合わせですが、思いのほか相性が良く、めんつゆや醤油を少し加えるのもおすすめです。
野菜は大根に限らず、レタス、きゅうり、水菜、人参、玉ねぎ、トマトでも美味しくいただけます。
さらに、ローストビーフやツナを加えると、食べ応えのあるサラダになります。
味付けはマヨネーズに限らず、オリーブオイル、酢、塩コショウのみのあっさりした味付けや、市販のドレッシングを使っても良いでしょう。
柿の食べ方〔おかず編〕
柿を、おかずに使うイメージはあまりないかもしれませんが、意外とさまざまな料理に使えます。
野菜炒め
豚肉の野菜炒めに柿を加えるイメージです。
炒めた柿は、しっかり火の通った柔らかい人参のような触感になります。
しっかりと触感を残したい場合は、火を通す時間を1分~2分にとどめ、炒めすぎに注意しましょう。
味付けは塩だけで十分ですが、めんつゆなどのだしの味とも良く合います。
天ぷら
柿は、天ぷらにしても美味しくいただけます。
熱を加えると甘みが増すので、中温でカラッと揚げて、シンプルに塩で食べるのがおすすめです。
塩が柿の甘みをさらに引き立ててくれます。
おかずとしてだけでなく、デザートにもなる一品です。
白和え
柿は、和風の料理にも良く合うので、小さく切って白和えに入れるのもおすすめです。
豆腐や茹でたほうれん草などの具材を調味料と和える際に、小さく切った柿を加えます。
味付けは、醤油だけでなく味噌やめんつゆでも良いですし、具材も小松菜や春菊など自由に組み合わせてみましょう。
浅漬け
柿と大根を長さ5cmほどのスティック状に切り、市販されている浅漬けの素で漬けるだけです。
甘い柿は、お漬物にも良く合います。
一緒に漬ける野菜には、きゅうりやカブもおすすめです。
だし汁、はちみつ、塩を使って、お好みの漬けダレをつくって漬けても良いですね。
柿の食べ方〔甘味編〕
柿の甘みを存分に活かした、おすすめのデザートをご紹介します。
シャーベット
熟しすぎてしまった柿は、シャーベットにすると美味しくいただけます。
つくり方も簡単で、柿をそのまま丸ごとラップに包み、ジップロックに入れて凍らせるだけです。
食べる際には、10分ほど自然解凍してからヘタを切り落とし、さらに1時間ほど常温に置いた後、果肉をスプーンですくって食べます。
シャリシャリとした食感と、熟した柿のトロトロな食感がくせになります。
丸ごと冷凍した柿は、3か月ほど保存できます。
余分な味付けをしていない柿そのものの味なので、子どものおやつにも最適です。
もちろん、本格的なシャーベットをつくってみるのも良いでしょう。
果肉をミキサーなどで潰して、牛乳やラム酒を加えて凍らせると、大人向けの味わいになります。
なお、自然解凍の時間は室温や柿の大きさによっても変わってくるので、様子を見ながら調整してください。
ドライフルーツ
干し柿は好きだけど、つくるのは手間がかかりすぎてちょっと、という方にはドライフルーツがおすすめです。
皮を剥いて5mmくらいの厚さにスライスしたら、お皿に並べて3日~5日ほど天日干しするだけです。(夜間は屋内に入れておきます)
甘みが凝縮された濃厚な味わいと、グミのような食感が楽しめます。
このドライフルーツを、さらに凍らせたりチョコレートでコーティングしたりすると、また違った味わいになります。
ジャム
熟した柿がたくさんある場合には、ジャムにするのがおすすめです。
皮を剥いた柿を鍋に入れて潰し、柿の3分の1の量の切ったレモンと一緒に煮詰めるだけです。
素材そのものの味なので、添加物が気になる場合にも安心です。
甘さが足りなければ、はちみつを足してみると良いでしょう。
パイ
市販の冷凍パイシートを使ってつくるリンゴと柿のパイは、手土産にも最適です。
グラニュー糖を火にかけて茶色くなるまで溶かしたら、2cm角に切ったリンゴと柿を加えて混ぜながら炒めます。
リンゴと柿がしんなりしたら、最後にバターを加えて混ぜ、バターが溶けたら皿にうつして冷まします。
これをパイ生地にはさんで、焼き色がつくまでオーブンで焼いたら完成です。
なお、柿1個に対して、グラニュー糖50g、バター15gが目安です。
柿の渋抜きと甘くする方法
そのまま食べるとお通じが悪くなることもある渋柿の渋抜き方法と、柿を甘くする方法をご紹介します。
渋抜きの方法
渋抜きの方法はいくつかありますが、今回ご紹介するのは焼酎を使う方法です。
ヘタを焼酎に数秒間漬けてからポリ袋に入れ、空気を抜いて袋の口を輪ゴムで縛ります。
一つの袋の中に複数の柿を入れることもできますが、この場合はヘタ同士が重ならないように注意しましょう。
大体1週間~2週間で渋味が抜けますが、長く置くと柔らかくなりすぎるので、1週間ほど経ったら味見をしてみてください。
ただ、この方法だと時間がかかるので、すぐに渋味を抜きたい場合には電子レンジを使う方法もあります。
皮を剥いた柿に大きく十字の切り込みを入れ、そこにスプーン半分ほどの焼酎を垂らしてラップで包み、600Wで30秒~40秒ほど温めれば完了です。
その他の方法としては、皮を剥いた柿をラップに包み、冷凍する方法もあります。
5日ほど冷凍すると渋味が抜けますが、品種によっては渋味が抜けきらないことがあります。
甘くする方法
渋抜きをすることで甘みを引き出すことができますが、渋抜きをせずに甘くする方法もあります。
ポリ袋にリンゴと柿を入れて、爪楊枝で袋に数カ所の穴を開け、1週間ほど置いておきます。
このとき、柿5個に対してリンゴ1個の割合になるようにします。
リンゴは、果物の熟成を助けるエチレンガスを発生させるため、このエチレンガスによって柿が甘くなるのです。
まとめ
柿は、そのまま食べる以外にも、ヨーグルトやサラダに入れたり、野菜炒めや白和えなどのおかずにしたりもできます。
また、そのまま凍らせてシャーベットにしたり、ジャムにしたりすると、子どもも安心して食べられるおやつになります。
生ハムを巻いたり、パイにしたりすれば、おもてなしの一品にもなるなど、柿には幅広い食べ方があります。
秋になると、贈り物やおすそ分けで柿を貰うことも多いでしょうから、ぜひいろいろな食べ方で柿を味わってみてはいかがでしょうか。